医療法人 尾張温泉かにえ病院

急性期病院、かかりつけ医と患者を結ぶ
地域に根ざしたケアミックス病院への進化

リハビリ病院として親しまれてきた尾張温泉かにえ病院は、2014年に新病院を建設、移転。それを機に新たな医療機能を付加し、地域包括ケアを支えるケアミックス病院へと進化している。

真野 寿雄
医療法人 尾張温泉かにえ病院 理事長
1981年 日本大学医学部卒業 / 1986年 名古屋大学医学部大学院修了 / 1993年 名古屋掖済会病院、名古屋大学医学部産婦人科講師を経て名古屋市港区にて「まのレディースクリニック」開業 / 2010年 医療法人 尾張温泉リハビリかにえ病院前理事長逝去に伴い医療法人 尾張温泉リハビリかにえ病院理事長就任 / 2014年 医療法人 尾張温泉かにえ病院名称変更●2012年より名古屋市医師会理事 

真野 寿雄氏

地域ニーズに応える機能を持った
新たな病院への転換を図る

日本三大都市圏の一つである中京都市圏の中心都市・名古屋から車で30分弱、急行電車で約15分という距離にある蟹江町。かつて、吉川英治が「東海の潮来」と賞し、名古屋のベッドタウンとして発展してきた水と緑豊かなこの町では現在、2025年の超高齢社会の到来を待たずして、一足先に住民の高齢化が進行しつつある。

蟹江町に開院以来、リハビリを専門に行ってきた「尾張温泉リハビリかにえ病院」は2010年の真野氏の理事長就任を機に、こうした地域の問題に対処するため、大胆な方向転換を試みた。“地域に密着した地域完結の医療と介護の統合”を目指し、新たな機能を付加した新しい病院を建設、2014年に移転し、「尾張温泉かにえ病院」として、再誕生した。

新病院は、回復期リハビリテーション病床、海部医療圏で最初の地域包括ケア病床、一般病床、医療療養病床を擁する、海部医療圏で唯一のケアミックス病院で、在宅療養支援病院だ。救急告知もしており、近隣診療所からの慢性疾患の軽度の憎悪に対する緊急受け入れも行っている。

機器や設備の充実にも力を入れ、電子カルテを導入し、1.5テスラMRI、マルチCT、経鼻内視鏡、超音波診断装置、生理検査機器などの最新の機器を揃える。救急対応、健康診断などの将来的な機能の充足も視野に入れ、拡張性のある診察室・処置室や健診センターの場所も確保してある。

2015年には既存の通所リハビリ、訪問リハビリに加え、さらに、院内に訪問看護と居宅支援事業所を設置し、在宅支援部門の強化も図った。

温泉という強みを生かした医療と
地域に根ざした医療の展開

 同院の大きな特徴であり強みの一つは、日本の名湯百選にも選出された泉質を誇る尾張温泉に隣接し、その源泉を存分に利用できるという点だ。

「現在は入院患者さんの歩行訓練や療養のみに温泉を使用していますが、将来的には地域のヘルスケアへの貢献のため、蟹江町とも連携して健康増進や介護予防にも活用していきたいと考えています」

副院長の坂野真士氏は温泉療法専門医であり、同院は日本温泉気候物理医学会専門医研修施設。温泉という貴重な資源を活用した、高齢社会の医療への新たなアプローチが期待される。

そして、これからの同院は急性期病院とかかりつけ医、在宅療養患者をつなぐ中間病院として、地域完結型医療・地域包括ケアの一翼を担うという立ち位置を目指しているという。

「急性期病院は患者さんが退院すればそこでつながりが切れます。しかし、私たちは退院後も地域のかかりつけ医と協力して、患者さんが住み慣れた地域で最後まで自分らしい暮らしができるよう支援していきたいと思います。そのために、両者の後方支援的な役割での機能の拡充を図ります」

昨年はかかりつけ医の在宅医療を支援するため、院内にみなしの訪問看護事業所を設置した。2017年秋には旧病院の建物を改装した、60床の老健施設をオープンする予定だ。

「新たな老健施設には、在宅療養をサポートするために必要な機能を集約しようとしています。訪問看護・リハビリ、デイケア、居宅介護支援事業所などを集約し、さらに必要な機能があれば付加し、事業を展開していきます。

また当院が地域に根ざした高齢社会の医療・介護を支える病院を目指す上で、今後重点課題となるのが、“レスパイト機能”と“地域包括ケア病床”の活用とその役割を地域の医療関係者に周知すること。このような面でもより一層、力を注いでいきたいと考えています」

理学療法士、運動指導士等による歩行訓練を行う20mの「温泉歩行浴プール」。尾張温泉の源泉がふんだんに使われている。

将来のためにプラスになる職場で
自分の暮らしも大切にする働き方

同院では患者や地域に対してだけではなく、働く医師への配慮も行き届いている。専門医・認定医の取得、資格維持のために学会参加などの積極的な支援を行っており、これまでも同院で日本リハビリテーション医学会認定臨床医や日本医師会認定産業医の資格を取得した医師もいる。温泉療法の専門医は副院長の指導のもと無償で取得でき、脳卒中の専門医・指導医を持つ院長・榊原敏正氏、名古屋大学から病棟医として来ている第一線の医師たちから学べることも多々ある。意欲のある医師にとっては自己研鑽の機会が用意されているのだ。

「より良い病院を創り上げていくためには、そこで働く人が病院の状態を知っていた方が良いというのが私の持論です。そこで、経営をオープンにして、医師・各部門の責任者・担当者が集まる会議で全て経営に関わる数字を公開し、お互いに意見を出しあっています」と真野氏。病院経営に関わることができるのは、自身の将来のためには大きなプラスになることだろう。

一方で、急性期病院と比べて残業やオンコール、当直が少なく、また名古屋の中心地へも近いという好立地もあり、自分のライフスタイルを大切にしたい医師にも働きやすいのだという。

「当院は病床数も医師の数も決して多くはないため、診療に対する自由度が高く、やりがいがある職場です。前向きで患者さんや職員に対して明るく積極的に接することができる医師なら、きっと地域の患者さんたちも喜んで迎えてくれます。そういう土地柄のある地域です。

在宅医療に積極的に関わっていただける先生に、病院経営に参加いただけることを願っております」

神経内科の診察にも使えるように、広々とした設計の診察室。ストレッチャーや車いすでの出入りも楽に行える。

院内は木の質感と暖かい色彩を基調にしたデザイン。廊下等の共用部分は十分なゆとりを持たせている。

最上階に位置し、明るく見晴らしの良い約700㎡のリハビリテーション室。柱がなく、天井吹抜けで開放感があふれる。同院の施設基準は脳血管1、運動器1となっている。

DATA
正式名称 医療法人 尾張温泉かにえ病院
募集科目 内、リハ、老健
給与 年収1,000万円~1,800万円(税込)
業務内容 〈内〉病棟管理、往診、外来、当直〈リハ〉外来、病棟管理〈老健〉在宅診療所勤務、老健管理者兼務
経験 卒後10年以上 ※リハビリ専門医、指導医歓迎
勤務日数 週4~5日
当直 リハ:応相談 内:月1回以上(月1回分は年収に含む。回数については応相談)※未就学児育児中を除く
勤務時間 8:00~20:00内でシフト制
休日 日曜日、その他応相談、年間休日113 日(年末年始含む)
待遇 社保完備、学会参加補助、交通費支給、住宅手当も検討可
勤務地 愛知県海部郡蟹江町西之森字長瀬下65-14
交通 JR関西本線「蟹江駅」より車で約8分、東名阪自動車道蟹江インター約5分
TEL:
0567-96-2000
HP:
http://www.kanie-hp.jp