医療法人コスモス会 コスモス在宅クリニック

在宅医療の理想と可能性を追求
チーム一体となって患者とその家族の想いに応える

コスモス在宅クリニックは、長野市において在宅医療に特化した診療を行っている。
『入院』と比較しても遜色ないハイレベルな医療を提供しているという
同クリニックの清水隆一院長に、自身が考える在宅医療の理想と可能性について聞いた。

清水 隆一
院長
◎2006年/愛知医科大学医学部卒業
◎2008年/名古屋大学医学部総合診療科入局 同大附属病院
愛知県がんセンター愛知病院 市中ファミリークリニック
市中在宅クリニック勤務
◎2014年/コスモス在宅クリニック院長就任
家庭医療専門医・指導医

清水 隆一氏

高齢者から小児在宅医療まで
充実した医療を提供

「当院が実施する在宅医療では、手術と放射線治療以外の、ほぼ2次救急指定病院と同等の医療が提供できると考えています。いわば“半入院”と言ってもいいかもしれません」と語るコスモス在宅クリニックの院長・清水氏。“断らない医療”をモットーに、在宅医療の可能性に挑戦している。

「自宅が病室、当クリニックが医局、訪問看護ステーションがナースステーションと思ってもらえばいいでしょう。定期受診等で病院を受診すれば、往復の時間以外でも検査や処置で2~3時間かかることは少なくありません。当クリニックでは看護師や事務スタッフと連携し、事前に検査を行い、その結果を受けて医師が訪問するなど、効率的に診療を行える体制を確立しています。自宅で充実した医療を受けることが可能ですので、患者さんやそのご家族、また施設職員の負担が少なくなっています」

同クリニックでは、高齢者はもとより難病の患者や小児まで、幅広い領域での在宅医療に取り組んでいる。

「この地域では、家で暮らしたい、家で面倒をみたいという積極的な理由で在宅を選択しているケースが多く、そうした方に『在宅医療でここまでできるんだ』ということを、技術、制度の両面で知ってほしいと考えています。それにより患者さんとそのご家族の“選択肢”を増やすサポートをしていくことが、私たちの仕事なのです」

HALでのリハビリなど
自由な発想で患者の選択肢を拡大

具体的に“選択肢”を増やすということは、どのようなことだろうか。

「在宅医療の提供にあたっては、患者さん及びご家族にとって何が“ベスト”か、決まった答えがあるわけではありません。急性期医療であれば医学的な標準治療をベースとしたファーストチョイス、セカンドチョイスがありますが、在宅では患者さんやご家族がどうしたいのかが大切。例えばがん患者で、手術で何週間も入院し辛い思いをするよりも、その時間で家族と旅行をしたいという選択をする方もいるでしょう。私たちはそうした選択を実現できるよう、全身の管理をしながら方途を模索し、的確な処置やアドバイスを行っていきます。一人ひとり異なる想いに寄り添った医療が、ここでは求められているのです」

同クリニックは病院に附属したものではなく、いわば“独立系”の在宅クリニックであるため、比較的自由な取り組みも可能で、それが選択肢の拡大にも繋がっていると語る清水氏。

「頸椎損傷により首から下が不全麻痺となった60代の患者さんがいました。急性期が終わり在宅となったのですが、なんとか自分の足で歩けるようになりたいという希望をお持ちでした。ちょうどその頃、『ロボットスーツHAL医療用』が難病について保険収載になったと話題になり、事務スタッフが調べたところ、隣りの県の国立病院において、リハビリ入院で導入されていることがわかりました。連絡を取り、HALによるリハビリ治療を受けられるところまで段取りを付け、患者さんを送り出しました。このようにスタッフとともに患者さんと最先端の医療を繋げるなど既成の概念や枠にとらわれず、自由な発想で患者さんの想いに応えていくのも在宅医療の一つの醍醐味だと思います。その分、私たちも常に勉強し、向上していく必要があります」

各スタッフとのチームワークで
医師の力が存分に発揮できる環境

現在、コスモス在宅クリニックは常勤医1名、非常勤医1名、看護師3名、事務スタッフ5名という体制を取っている。定期訪問に際しては、前述のように事前に看護師、事務スタッフが訪問、各種検査を実施し状況を把握。その結果を受けて医師が訪問する流れとなっている。緊急時においても、昼間であればまずスタッフが訪問。場合によっては連携病院への搬送の手配も行う。

「医師の持つ力を100パーセント、120パーセント発揮できるよう、各スタッフがとてもよいチームワークで業務に取り組んでいます。カルテの準備や患者さんの急な予定変更などにも対応し、先々に手を打ってくれているので、医師は安心して診療に臨めます」

さらに同クリニックでは外部の施設に所属する看護師等ともコミュニケーションを図り、より詳細で丁寧な患者情報収集への協力も仰いでいる。また在宅診療に積極的な薬剤師とも連携し、情報交換を行っているという。

「クリニックの内外を問わず、理想の在宅医療を実現したいという想いを持った方たちとの繋がりができつつあります。今後はさらにこのネットワークを拡充していきたいですね。」と語る清水氏。同クリニックでは、こうしたネットワークをベースに、平時の診療を丁寧に行うことで、その後の経過を予測し、事前に手厚く手を打つ診療スタイルを実践。想定外の緊急コールに振り回されることなく、じっくり医療に取り組める環境もできあがっているという。

患者、家族、そして仲間を大切に
自分の考える医療に取り組む

「当クリニックでは、スタッフ一人ひとりが患者とそのご家族、そして一緒に働く仲間のことを大切に想い、自分たちがやりたい在宅医療に、気持ちよく取り組める環境づくりを目指しており、それはほぼ実現できているのではないかと思っています」という清水氏であるが、実際にスタッフからも、同クリニックで在宅医療に携わる手応えについて様々な声が聞かれる。

「ここでは全スタッフで全ての患者さんに関わっていくという姿勢で取り組んでいます。残念ながら亡くなった患者さんの思い出話をご家族とさせていただいたこともありました。ご家族も含めて、チームとして、納得のいく在宅医療に取り組めていると思います」と、ある事務スタッフは語る。また自身が在宅で家族の介護経験があるという別の事務スタッフは「ここでは医療知識に関しても医師や看護師がいろいろと教えてくれ、当クリニックならここまでできる、ということも患者さんに説明することができます。自分が知らなかったことも多く、勉強になりますし、ご家族だけで抱え込んでいる悩みを共有することができ、やりがいも大きいですね」と語る。

ある看護師も「急性期医療が中心の総合病院で勤務していた頃は、患者さんの顔を見るのはごく短時間。ここでは患者さんだけではなく、そのご家族とも長期にわたってのお付き合いとなります。顔が見える医療の中で、喜んだり満足したりしていただけることは非常にうれしいですね。また検査機器に囲まれた病院の建物の中に一日中いるよりも、外に出て『桜が咲いたね』などと季節を感じながら仕事ができるのも気に入っています」と、病院勤務では味わえない在宅医療の手応えを話してくれた。さらにスタッフの口から「自分の家族を看取ってもらうときには、うちの先生に」という言葉が聞かれたのも印象的だった。

在宅医療の可能性と理想を追求するという一つの志のもと、チームが一体となって動いているという印象のコスモス在宅クリニック。新しいことにチャレンジできる環境もある。また清水氏は家庭医療専門医・指導医でもあるので、新たに学び、在宅医療というフィールドに挑戦したいという医師にとっては得るものの大きな舞台となるだろう。

DATA

正式名称 医療法人コスモス会 コスモス在宅クリニック
募集科目 科目不問
給与 年収1,500万円~(税込)※週5日ご勤務の場合
業務内容 訪問診療(10~15件程度/日)個人宅30% 施設70% 看護師、事務スタッフが同行します
経験 不問 ※診療科目を問わず、広く募集します
勤務日数 週4~5日
当直 なし
オンコール 交代で夜間・休日オンコールあり
勤務時間 9:00~18:00
休日 日曜日、土曜日、学会出張休暇、夏季休暇、年末年始
待遇 社保、交通費支給、退職金選択可、転居費用・学会参加費補助
勤務地 長野県長野市若里3-10-40 若里かんかん一番館2F
交通 JR信越本線・北陸新幹線・長野電鉄長野線「長野駅」からタクシーで約7分
TEL:
026-217-6990