白根保健生活協同組合 新潟白根総合病院

地域密着医療で地元に評価される病院
スムーズな院内連携で働きやすい環境も整う

「市民による地域のための病院」をルーツとする同院は、地域医療に求められる幅広さと高度な医療の両立を目指している。
2016年の新病院完成により、やりがいと働きやすさの両立も可能に。

黒﨑 功
病院長
1983年新潟大学医学部卒業後、新潟大学医学部附属病院第一外科(現:新潟大学医歯学総合病院消化器外科)等で診療。2013年から現職。日本消化器外科学会消化器外科専門医・指導医/日本外科学会外科指導医/日本肝胆膵外科学会高度技能指導医など

黒﨑 功氏

地域のための病院として
多様な医療ニーズに応える

近隣に医療機関がなかった1950年代後半。当時の新潟県白根市(現在は新潟市南区に編入)の住民らにより、病院の設立・運営母体として白根保健生活協同組合が作られ、1958年に新潟白根総合病院の前身である白根健生病院が開設された。

「つまり当院は市民が作った、地域のための病院なのです。そのためか前理事長は、30年以上も前に『地域包括医療の確立』を掲げ、地域の中で支え合う医療の大切さを説いていました」

こう語るのは、現在病院長を務める黒﨑功氏。単に患者一人を診るのではなく、家族からの相談や診療にも十分対応し、親の介護で子どもが自らの病気の治療を躊躇などしないよう、家族全員を包み込む診療が基本と語る。

「そうした場合は当院や地域の施設で親御さんをお預かりし、その間にお子さんにある程度治療していただく、といったことも視野に入れています」

さらに前理事長は地域医療を幅広く担うと同時に、高度化する医療ニーズへの対応も必要になると、同院の将来像にも言及していたという。

「私もそれにはまったく同感で、病院長就任後の2016年には念願だった新病院が完成し、きめ細かな地域医療、必要な高度医療に向けた受け皿がある程度整いました。一方でまだ不足しているのが医師の力なのです」

応募した医師と話し合い
要望を生かせる働き方を検討

医師募集のため黒﨑氏は同院に問い合わせた医師全員に会い、診療内容や働き方の要望などを聞いて調整を重ねるといった面談を続けてきた。

「すべての要望の実現は難しいでしょうが、受け入れ側が工夫することで、『それならば』と同意されるケースもありました。おかげで現在までに4名の常勤医に入職していただきました」

黒﨑氏が病院長になって医師の退職はないものの、前述したように幅広さと一定の専門性を目指していけば、内科を包括的に診る総合診療、健診や人間ドックで見つかった心疾患に対応する循環器内科、あるいはがん治療を中心とした消化器外科・消化器内科、神経難病に対応する神経内科など、不足する診療分野はまだ多いという。

「当院で生まれて小児科も受診したことのある方が、今度はご自分のお子さんを当院で診てほしいとの声も増えています。そこで小児科にも常勤医に来ていただき、地域のお子さんの成長を長く見守っていただきたいと考えています」

定期的な情報交換会などで
チーム医療以上の連携を目指す

一般的なチーム医療は患者を中心に医師やコメディカルが協力するが、地域の医療機関や施設とも連携する今、医事課や会計課も含め病院のすべての部署が一つのチームとして協力する必要があると黒﨑氏はいう。

「このため当院では毎月『ランチョンカンファレンス』を行い、どの部署が何を考え、どんな業務を行っているかを共有する機会を設けているのです」

これは各部署が持ち回りで講師役を担当し、これまでの実績や現在の取り組みについて発表を行うもの。発表準備のために部署内のコミュニケーションも活発化し、病院全体の連携も深まるなど各自のモチベーションアップにもつながっていると黒﨑氏。

また一般向けには「南新潟土曜健康セミナー」と題し、各診療科の責任者を中心として、最近のがん治療、床ずれ対策、災害関連疾患、吐血・下血の予備知識などをテーマに講座を開催し、地域と連携を深めている。

さらに黒﨑氏は日本肝胆膵外科学会高度技能指導医(~2013年)でもあり、豊富な経験を持つ肝胆膵がんの治療を後進に伝えたいと指導にも力を入れている。このほか外科には黒﨑氏を含め2名の日本消化器外科学会消化器外科指導医および日本外科学会外科指導医が在籍し、内科には日本内科学会認定神経内科指導医、日本内科学会認定内科指導医がいるため、教育面にも期待が持てるだろう。

「加えて当院には医局色は皆無です。私はたまたま新潟大学出身ですが、それ以外の大学出身者も多く、みな和気あいあいと過ごしていますね」

雑木林のような多様さを
病院の魅力と強みに

2016年に完成した新病院の1階には吹き抜けのフロアが広がり、開放感のある造り。MRI、CT、アンギオなどの検査機器も新しくなり、まさに次世代に向けてスタートを切ったばかりだ。

また同時にデザインされた同院のマークは新潟のNと白根のSが、地域の伝統行事である「白根大凧合戦」で凧が引き合うように絡まったイメージで、地域との確かな連携をも表現している。

「私は当院には雑木林のようにいろいろな医師にいてほしいと思うのです。バリバリ頑張る人、落ち着いてマイペースで進む人、タイプも年齢も経験も多様な人材が集まり、いいところを生かしてフォローし合えば、医師同士のQOLも大いに高まるでしょう。勤めている医師からは『この病院は働きやすい』と好評価ですが、今後はさらにワークライフバランスに配慮して、やりがいと働きやすさが両立できる環境を整えていきます」

各部署のスタッフが持ち回りで講師役を務める情報交換会
「ランチョンカンファレンス」を毎月開催

※2017年開催分(2017年6月末現在)

第35回
2017年1月31日(火)
講師:感染管理委員会 検査科主任
内容:院内感染の撲滅をめざして ~感染対策基本のキ~
第36回
2017年2月28日(火)
講師:病棟看護師3名
内容:ほんとにそれ認知症!? ~認知症とせん妄の違い、分かってますか?~
第37回
2017年3月28日(火)
講師:感染管理認定看護師
内容:電子カルテ版 感染対策マニュアルの使い方・見方
第38回
2017年4月25日(火)
講師:特定看護師
内容:看護師特定行為研修をご存じですか?
~約1年間の研修で学んだことを体験を交えながら報告します~
第39回
2017年5月23日(火)
講師:統括看護師長
内容:病棟再編の取り組み ~7対1基本料施設基準獲得の取り組み~
第40回
2017年6月27日(火)
講師:医事課長
内容:7対1施設基準取得とDPC開始までの工程

正面から入ると広々とした吹き抜けスペース。パステルカラーの配色と相まって気持ち安らぐ空間になっている。

新病院ではMRI、CT、アンギオなど検査機器もリニューアルされた。

DATA

  • 白根保健生活協同組合 新潟白根総合病院
正式名称 白根保健生活協同組合 新潟白根総合病院
募集科目 腎臓内科、消化器内科、呼吸器内科、内科全般、整形外科、泌尿器科、消化器外科、その他(2016年2月の新病院稼働に伴い幅広く人材を募集)
業務内容 外来対応・病棟管理・検査対応(業務内容や当直件数等は相談可能)
経験 不問(転科希望の方も歓迎)
給与 年収1,650万円~2,200万円(税込)※経験年数、診療科、習得技術、勤務時間により応相談
勤務日数 週4~5日
当直 相談可能
勤務時間 8:30~17:00(フルタイム以外も応相談)
休日 日祝日、年末年始、夏季休暇
待遇 社保完備、住宅・通勤手当あり、学会出張費用補助(当院規定による)
病床数 一般137床(うち地域包括ケア16床)※9月~、障害者42床 日本内科学会認定医教育関連病院、日本外科学会外科専門医制度関連病院
交通 JR信越本線・白新線、上越新幹線新潟駅から車で約40分
TEL:
025-372-2191
HP:
http://www.healthcoop-shirone.or.jp/