社会医療法人 共栄会 札幌トロイカ病院

北の大地に根づく理想型の病院で
地域が求める精神科医療を学ぶ

対象は児童思春期から認知症まで。スーパー救急病棟や関連福祉施設を備え、「いかなる患者さんの診療・受け入れも拒否しない」医療を展開する札幌トロイカ病院。同院には、地域と時代が求める“理想の医療のあり方”を学ぶ機会がある。

有田 矩明
社会医療法人共栄会 理事長
札幌トロイカ病院 院長
1970年/京都大学医学部医学科卒業
1971年/法務省入省 八王子医療刑務所勤務
1974年/総理府技官として、オランダのファンデルフーベン病院およびイギリスのヘンダーソン病院勤務
1976年/法務省矯正局 (八王子医療刑務所)勤務
1979年/北海道紫明女子学院勤務
1983年/札幌トロイカ病院開院
■精神保健指定医、日本老年精神医学会専門医・指導医、日本精神神経学会専門医・指導医

有田 矩明氏

「社会療法」という治療理念の下
地域ニーズに応える医療を

豊かな自然環境や新鮮な食、美しい景観などで国内外からの人気が高い北海道。しかし、精神科医療という点で俯瞰すると、道内には高齢の認知症患者の増加、病院の地域偏在、子どもの心の専門的診療体制の不足、退院後の患者の受け皿不足、指定通院医療機関の不足等、多くの難しい課題を抱えている。

その北海道札幌市の緑豊かな郊外にあり、長きにわたり道内の精神科医療を支えてきたのが「札幌トロイカ病院」だ。同院はイギリス・オランダでの勤務経験を持つ有田矩明氏が、1983年に開院した精神科の単科病院。「精神善用」「自他共栄」の精神に基づいて、まだ当時は一般的ではなかった「社会療法」という独自の治療理念を掲げ、地域のニーズにいち早く応える医療を提供してきた。

現在同院は、医療観察法に基づく指定医療機関として道内での司法精神医学・触法精神障害への対応を担うと共に、統合失調症・気分障害・認知症等を中心に、児童思春期から老年期認知症に至るまで「いかなる患者さんの診療・受入も拒否しない」医療を推進。2012年には60床のスーパー救急病棟も稼働し、地域に頼られる病院として発展を続けている。

進行する“老人の時代”を先取りし
医療と福祉の融合で課題に向う

これまで同院では、医療と福祉の有機的な連携システムを作ることにも力を注いできた。

「国が長期入院精神障害者の地域移行を謳うよりも前に、私たちは精神障害を持つ方の社会復帰システムを自前で作る努力を行ってきました。そして同時に、“老人の時代”のニーズに合わせた対応も進めており、これらは共栄会という大きな樹木の“幹”となっています」と法人理事長・院長の有田氏。

精神科ではリハビリテーションセンター、精神科デイケア・ナイトケア・デイナイトケア、自立支援事業所、援護寮等を次々と開設。一方の高齢者医療では、道内初の精神科の介護老人保健施設を併設したのが1997年。その後、180床の特殊疾患療養病棟、60床の認知症疾患治療病棟、重度認知症患者デイケア、認知症対応型グループホーム等の関連施設を設置し、充実を図っている。

「どこにも受け皿がなく、行き場所がなくて困っている人々のために必要な機能を広げて、国家資格を持った専門職員がきちんとした運営を行う。これが私たちが“当たり前”に提供していることです」と総師長の菅原規晃氏は語る。

同院は419床という病床数から、入院中心の医療を行っていると思われがちだが、決してそうではない。デイケアの利用者数は1日約170名、療養患者も1か月に5~6名が退院する。それも、病院を中心にこれだけの多様な施設が同じ地域で完結しているから可能となる。精神科医療のあり方としては、一つの理想型と言って良いだろう。

指定医取得のための学びの環境と
働きやすい職場環境の充実

同院では「学びの場」「働く場」としての環境も整えられている。次世代を担う医師を育成するため後期研修医の受け入れを積極的に行っており、市内の大規模病院等から例年4~5名の研修医が入職する。患者数の多さと多岐にわたる診療で、指定医取得に必要な症例はほとんど院内で揃うという。職場は明るく風通しが良く、有田氏をはじめとするベテランの精神保健指定医からのアドバイスも受けやすいため、意欲ある医師にとっては学びの機会が多くあると言える。

また、異常行動、司法精神医学、道内で起きた事件の触法精神鑑定等を経験できるのも同院の特徴だ。有田氏は本年4月から北海道矯正局のアドバイザーに就任したため、司法精神医学について実地で学ぶことも可能。地域の自閉症患者のコロニーとの繋がりも強く、発達障害に関しても十分な症例が診られる。大企業のストレスケアのサポートも行っており、ストレスチェックが義務化された今、キャリア形成に役立つだろう。

医師と共に働く職員も意欲が高く、協力して業務を進めてくれる。例えば精神保健福祉士が患者との連絡や診察の設定等を行い、医師は目の前の患者に集中できる。作業療法士、臨床心理士、音楽療法士等多職種によるチーム医療で「他では提供できないものを提供する」ことを目指し、早期社会復帰に向けたプログラムの実施もスムーズだ。

スーパー救急病棟を持ち、多くの取り組みを実践する病院でありながら、長期休暇や有休もストレスなく取得でき、プライベートと仕事の両立が可能だ。仕事も遊びも思い切り楽しむというスタンスの医師・職員も多いという。「万が一、医療訴訟等の問題が起こった際には、医師個人任せにはせず病院がきちんと対応します」という事務局長の葛西氏の言葉も、医師にとっては心強い。

「新しい時代の精神医学と医療を切り拓きたい方、精神科医療の最前線で学びたい方のご応募をお待ちしています。そんな方々と共に、私たちもさらに成長していきたいと願います」と有田氏。今、日本の多くの地域で必要とされる精神科医療、心のある高齢者医療を目指すなら、同院から学ぶところは大きいだろう。

手前中央のペパーミントグリーンと赤い屋根のある一帯が同院と関連施設。周囲に森を作るのが有田氏の夢。

「トロイカとは3頭立ての馬車ぞり。様々な職種が力を合わせて、患者さんを先へ先へと運んでいきたい」と有田氏(中央)。事務局長の葛西氏(左)、総師長の菅原氏(右)。

DATA

  • 社会医療法人 共栄会 札幌トロイカ病院
正式名称 社会医療法人 共栄会 札幌トロイカ病院
募集科目 精、内
給与 年収1,200万円~2,300万円(税込)※資格・経験・スキルにより優遇
業務内容 外来(専門・一般/週1~2コマ)、病棟管理(30~38名程度)、訪問診療など
経験 不問 ※精神保健指定医歓迎
勤務日数 週4~5日
当直 応相談可能
勤務時間 9:00~17:00
休日 日曜日、祝日(4週8休)、年間休日125日
待遇 転居費用(上限25万円)
勤務地 北海道札幌市白石区川下577-8
交通 札幌市営地下鉄東西線「ひばりが丘駅」よりシャトルバスで約20分、またはJR函館本線「厚別駅」よりシャトルバスで約15分 【施設情報】
施設情報 ●病床数/419床、スーパー救急病棟あり
●常勤医15名、非常勤医6名(2017年4月現在)
■日本精神神経学会精神科専門医制度研修施設、日本老年精神医学会専門医制度認定施設、医療観察法指定鑑定医療機関、医療観察法指定医療通院医療機関、臨床研修指定病院 他
※精神保険指定医・精神科専門医取得可能
TEL:
011-873-1222
HP:
http://www.kyoueikai.or.jp/